世界的にも日本は地震の多い国です。
世界の0.25%と少ない面積にも拘わらず、地震の発生回数の割合は世界の約20%を占めています。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの大規模地震が今後発生する危険性も指摘されている一方で地震は、全国どこでも発生します。
突然の災害にはパニックになり、冷静な判断ができないかもしれません。
しかしその時の判断が生死を分けることもあります。
いざという時のために必要なことを学んで、冷静に行動できるようにしましょう。
- もしもの時の取るべき行動について知りたい人
- 生き残るために必要な事を学びたい人
- 日頃からできる防災について知りたい人
地震の揺れや緊急地震速報を聞いた時にすべき行動
最優先は身の安全の確保
地震発生時に最も優先すべきは身の安全の確保です。
家や会社、学校にいる場合
窓の近くはガラスが割れる危険があるため、すぐに離れて机の下にもぐって頭を守りましょう。
またキッチンで料理中の時はすぐに火を消して、食器棚などから物が落ちて危険なため出来るだけ早く机の下に避難しましょう。
外にいる場合
外壁や窓ガラスなど空から落ちてくるものが多いため、鞄などの手荷物で頭を落下物から守りましょう。
なるべく早く頑丈な建物に避難するようにすることが大切です。
また自動販売機やブロック堀などは倒れてくる危険性があるので、地震の揺れを感じたら近づかないようにしましょう。
火の元の確認
地震の揺れが収まった段階で速やかに消すようにしましょう。
無理に消そうとせずにまずは身の安全を確保することが大切です。
揺れが収まったら、ガスの元栓は必ずしめましょう。
火災が起きたら
地震により火災が起きた場合は、初期消火が可能か判断します。
初期消火できる目安は炎が自分の背丈以下です。
消化器の安全バーを引き抜き、ホースを火の元(燃えている物)に向けてレバーを強く押します。
消化液は数十秒出るので、左右に動かしながら消化します。
消化器の詳しい使い方は下記を参考にしてください。
↓
東京消防庁<安全・安心情報>(リンク先:東京消防庁 初期消火マニュアル)
炎が自分の背丈より大きい場合は初期消火を諦めてすぐに避難しましょう。
火災の死因の多くが煙によるものです。
口や鼻にハンカチやタオルを当てて、姿勢を低くしてなるべく煙を吸い込まないように避難しましょう。
必ず守ってほしいのは
火事の現場には絶対に戻らないことです。
避難経路の確保
玄関や庭に出られる窓を開けて避難経路の確保をしましょう。
地震発生後は建物のゆがみや家具が倒れて扉が開かなくなる危険性があります。
マンションや会社にいる場合、避難時はエレベーターは使わず、階段を使用するようにしましょう。
津波や土砂災害が発生する危険がある場合はすぐに避難しましょう。
ガレキの中に閉じ込められてしまった時
やってはいけない行動
- 周りのガレキを急いで動かす
- 明かりのためにライターなどの火を使う
- 大声を上げる
①周りのガレキを急いで動かす
ガレキをどかそうと急いで動かそうとするとさらに崩れてくる危険性があります。
やたらとガレキを動かすのはやめておきましょう。
②明かりのためにライターなどの火を使う
真っ暗だと明かりをつけたくなりますが、火を使うと火災の原因になります。
③大声を上げる
大声をあげることで体力を消耗します。
助けがくるまで体力は温存しなければいけません。
大声を上げるのは、最後の手段であることを覚えておきましょう。
取るべき行動
- 金属などを叩いて音を出す
- 身に着けた装飾品を外す
①金属などを叩いて音を出す
自分の居場所を伝えるために周りのものを叩きましょう。
金属など音が響くものを叩くと周囲の人が気がつきやすくなります。
②身に着けた装飾品を外す
ガレキを脱出する際にガレキに引っかかりそうな装飾品(ネックレスなど)は外すようにしましょう。
地震発生後
やってはいけない行動
- 火をつける
- ブレーカーを上げる
- エレベーターを使う
- 車での避難
停電してもライターなどで火をつけるのはNGです。
ガスが漏れている恐れがあるため、火をつけると引火する危険があります。
同じ理由で電気をつけたり、ブレーカーを上げるのもガスに引火する危険性があるため安全が確認できるまでやめておきましょう。
停電時には携帯などのライトを使用するようにしましょう。
エレベーターは地震により急停止し閉じ込められる危険があるため、避難時には階段を使用するようにしましょう。
災害時には救急車や消防車などの緊急車両がけが人の搬送など救助活動を行います。
緊急車両の通行の妨げになってしまうため、車での避難はしないようにしましょう。
取るべき行動
- 近所の人の安否の確認
- 火災の消化や救出活動の協力
- ブレーカーを落とす
- テレビやラジオで正しい情報を確認する。
- 避難所や高台への避難
一人暮らしの高齢者などに声がけをして安否確認をしましょう。
救助は一人では行わず、複数人で協力することが大切です。
電気が復旧した際に地震により切れかかったコードや濡れた電気が原因で火災が発生するため避難の際には必ずブレーカーを切るようにしましょう。
地震火災の多くが電気火災と言われています。
また、ラジオなどで情報を集めましょう。
余震や津波の危険がある場合は避難所や高台に速やかに避難しましょう。
日頃の安全対策
- 出入り口や通路に物を置かない
- 寝室や子供部屋に倒れる危険のある家具は置かない
- タンスや本棚などは倒れないように固定する
- 食器棚などは地震により扉が開かないように金具を取り付ける
- 窓ガラスには飛散防止フィルムを貼る
家具などは倒れないように固定しましょう。
固定できない時には倒れても出入り口や通路を塞がない位置に変えるなどの工夫が必要です。
下記の家具転倒防止棒は工具を使わずに女性にも簡単に取り付けられるのが特徴です。
震度7相当の振動試験でも転倒防止効果が実証されています。
「耐震くん」はポリウレタン樹脂で柔軟性に優れ、振動吸収により家具などの転倒を防ぎます。
貼り直しやカットができるため使い勝手が良いです。
また食器棚など扉を開けるタイプの物は金具を取り付けて地震の揺れで中のものが落ちないように工夫しましょう。
「スーパーひらかんぞー」は地震の揺れを感知すると自動でロックがかかります。
そのため突然の災害による危険から身を守ってくれます。
コスパ重視の方には「開き戸簡単ロック」がおすすめです。
500円程度で取り付けが簡単で、ワンタッチで開閉ができます。
寝室や子供部屋の窓には飛散防止フィルムを張るのがおすすめです。
地震発生時の揺れによって窓ガラスが割れてあなたや子供を襲うかもしれません。
また破片を踏まないように厚底のスリッパもあると便利です。
防災機能がありつつオシャレにデザインしたい人には「リメクルのガラスフィルムシリーズ」がおすすめです。
種類が豊富で張り直しも可能なため、不器用な人でも貼り付けることができます。
まとめ
今回は地震発生時に取るべき行動と命を守るために知っておくべき事についてご紹介しました。
いざという時のための知識を知っているのと知らないのでは大きな差になります。
しかし、想定外のことが起こるのが自然災害です。
知識を過信することなく、自分で判断できるように備えておきましょう。
まずは出来ることから災害に備えるようにするのが大切です。
普段からできる備えや備蓄(ローリングストック)については下記の記事も参考にしてください。
↓
普段からすべき災害時の備えについて-いざという時のために取り組むこと
最後までお読みいただきありがとうございました。