地震や台風など日本では災害時に停電するリスクが一年を通して存在します。
たとえ住んでいる地域が被害にあわなくても発電所が被害を受ければ、電力の供給が止まってしまう恐れもあります。
実際に2022年3月16日に起こった福島県沖を震源とする地震により一部の発電所が停止した影響で供給量が落ちたため、経済産業省は22日に需給ひっぱく警報を発令し、停電を回避するために節電を呼びかけました。
このように日本では実際に災害にあわなくても停電する危険性が存在します。
一方で停電に対し何らかの対策をしている家庭は全世帯の半数以下になっています。
想定外の災害は突然やってきます。
準備をしている人と何もしていない人では、実際に被災した時に大きな差になります。
いざという時のために普段から備えておきましょう。
停電になったら使えなくなる物
最近の住宅は電気に頼っている部分が多くなってきています。
停電時にも使用できるものはありますが、きちんと把握していないと災害に直面した時使うことが出来なくなってしまいます。
いざという時のために、停電時に何が使えて、何が使えなくなるのかしっかり把握しておきましょう。
- テレビ
- パソコン
- インターネット
- 固定電話
- 給湯器
- 電気のスイッチ
- 冷蔵庫
- 炊飯器
- 暖房や冷房器具(エアコン・ストーブ)
- 電子レンジ
- インターホン
- 電車
- キャッシュレス決済(クレジットカードや電子マネー決済)
停電時に困らないための対策
部屋の整理整頓
夜の停電時は真っ暗になってしまうので、床に物が散乱しているととても危険です。
普段から整理整頓をして最低でも、床の上は綺麗にしておきましょう。
非常時の明かり
懐中電灯やヘッドライトなど暗闇を照らす道具は、事前に準備しておきましょう。
突然の暗闇でも探せるように決まった場所に置くようにして、すぐに取り出せるようにするのが大切です。
- 連続16時間の点灯が可能な懐中電灯で、USBケーブルを繋げることで携帯の充電も可能です。
- 防水機能があり広範囲の照明が出来るので、停電時に外出しなければならない時にとても心強いアイテムになります。
- ヘッドライトは両手が自由に使えるのが1番のメリットです。
- とてもコンパクトで軽く、シンプルな操作方法なので子供から高齢者まで使うことができます。
- 防災ラジオはAMとFMの両方の受診周波数に対応しています。
- 重さは330gでとても軽いですが、10時間以上の稼働が可能です。
- 停電時に電池がなくてもソーラーパネルやハンドルを手回しすることで充電ができます。
- SOSアラームで周囲に自分のことを知らせることもできます。
またツナ缶やサラダ油を使用することで簡易的なランプを作ることができます。
作り方は↓の動画を参考にして下さい。
防災のヒント|東京動画(リンク先:東京動画 東京都公式動画チャンネル)
冷蔵庫の工夫
停電中は、なるべく冷蔵庫を開けないようにしましょう。
普段から取り出しやすいように整理整頓しておいたり、保冷カーテンをつけておくと開けた時に冷気が逃げるのを抑えることができます。
また冷凍庫に入っていたものを冷蔵庫に移して、保冷剤代わりに利用することでも保冷効果が期待できます。
断水への備え
賃貸マンションの場合、停電すると断水してしまう可能性があります。
そのため賃貸マンションに住んでいる人は、長期の停電を想定して備えるようにしましょう。
お風呂やシャワーを浴びることがなかなか出来ないので、ドライシャンプーや身体拭きシートを用意しておきましょう。
そのため地震が起こった際の停電時のために、簡易トイレや非常時トイレの作り方は確認しておきましょう。
作り方は↓の国土交通省が発信している情報を参考にして下さい。
参考:下水道:災害時に使えるトイレ(リンク先:国土交通省)
非常時の充電器
スマホ(携帯電話)は、災害の情報収集や家族との連絡手段、暗闇を照らすライトなどさまざまなことに利用できます。
そのため使い過ぎてしまい、電池切れをおこしてしまう可能性が高いです。
節電することで長く使用することはできますが、根本的な解決にはなりません。
災害時には充電サービスを利用することができますが、長蛇の列ができ、長時間待たなければいけなくなります。
いざという時の為にも、充電器は自分で用意しておきましょう。
- USB-CとⅯicro USBの両方で使用できるモバイルバッテリー
- スリムで軽量なので普段使いにもおすすめです。
- 注文日から18カ月間は製品保証されるので、他のモバイルバッテリーに比べて購入後に不具合が生じても安心です。
- 4枚のソーラーパネルで使わない時には折りたたんでコンパクトに収納することができます。
- 最大重量は675gのため非常時でも持ち運ぶことができます。
- 最大で2台一緒に充電可能
蓄電池をお探しの方は↓をチェックしてみて下さい。
災害時の公衆電話の利用方法を確認する
公衆電話は災害救助法が適用されるほどの災害時では、
公衆電話が無料で利用できるようになります。
ディスプレイのあるグレーor緑色、緊急通報ボタンがない公衆電話。
硬貨やテレホンカードは必要なし。
受話器をあげて番号を入力すればOK。(緊急通話も同様)
緑色、緊急通報ボタンがある公衆電話。
- 硬貨を一旦入れる。
- 受話器をあげて硬貨を入れて番号を入力する。
- 通話終了後硬貨が返却される。
停電発生時にテレホンカードは使用できない可能性が高い。
近年ではスマホなど携帯電話が普及し、公衆電話を使うことが減りました。
お子さんの中には、公衆電話の使い方が分からない人も多いのではないでしょうか。
もしものために公衆電話が使えるようにしておきましょう。
NTT東日本では公衆電話の使い方を動画と漫画で発信しています。子供にも分かりやすく説明されているので、ぜひチェックしてみて下さい。
↓
かけてみよう|公衆電話キッズページ|NTT東日本(リンク先:はじめての公衆電話キッズページ)
また、災害用伝言ダイヤル「171」は災害時の安否確認に便利なので、いざという時使用できるように確認しておきましょう。
災害用伝言ダイヤルについては↓の記事を参考にして下さい。
まとめ
災害は突然やってきます。
自然災害は予想がつきにくく、甘くみると後悔することになります。
実際に被災した時に最終的に判断するのは自分自身になりますが、
いざという時に最も大事なのはパニックにならないことです。
まずは落ち着き自分で考えて、行動できるようにしておきましょう。
あとで後悔しないようにするためにも、普段から準備しておくことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。