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教育ローンと奨学金の違い・メリットとデメリット-私が奨学金を選んだ理由

教育費は家計に大きな負担になります。

長期に渡り準備してきていても予想外の出費などで、教育資金が足りなくなる可能性も十分あります。

教育費が足りなくなった時に利用できるのが、「教育ローン」と「奨学金」です。

どちらも教育費に利用できますが、それぞれ特徴があり、利用する人によってどちらを利用したらいいかは変わってきます。

今回は教育ローンと奨学金それぞれのメリットとデメリットについてご紹介します。

それぞれの家庭に合った方法を選ぶようにしましょう。

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この記事はこんな人におすすめ
  • 教育費が不足している人
  • これから進学を控えている人
  • 教育ローンと奨学金について調べている人

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教育ローンの特徴

教育ローンは保護者(学生の親など)が教育資金になるお金を借りて、返済も保護者がする制度です。

教育ローンは①国からの教育ローンと②民間の金融機関が行う民間の教育ローンに分けることができます。

国の教育ローンと民間の教育ローンの違い

教育ローンには国の教育ローンと民間の教育ローンの2種類がありますが、どちらも審査があり、この審査に通らないと借りることはできません。

国の教育ローンの方が、審査は厳しい(世帯収入の基準あり)と言われており、連帯保証人も必要になります。

また国の教育ローンは一般的に子供1人当たりの限度額は350万円と決まられています。
(一定の条件に当てはまる場合は450万円)

しかし民間の教育ローンに比べて、比較的低い固定金利で借りることができます。

一方で民間の教育ローンは350万円よりも多くのお金を借りることができます。

ただし限度額や金利は金融機関によって違うため、利用する際には複数の金融機関を比較してみましょう。
(金融機関によっては年収の下限設定がある場合もあります。)

教育ローンメリット

教育ローンのメリットは次の3点です。

教育ローンのメリット

  1. 子供に教育費の負担をさせることがない
  2. 利用目的が幅広く、さまざまなことに利用が可能
  3. 申し込みがいつでも可能

奨学金との大きな違いとしては、教育ローンは申込者である学生の保護者(親など)が返済するローンのため、学生本人に返済する義務はありません。

つくし
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子供に経済的な負担をかけたくない人にとっては大きな利点です。

他にも教育ローンは学費以外にも幅広く利用することが可能です。

特に民間の金融機関による教育ローンは、進学に伴う一人暮らしの敷金礼金を払うことにも利用することができます。

また教育ローンは「学力」や「収入」といった基準はなく、いつでも申し込める(ネットでの申し込みも可能)ので、入学前にまとまったお金を受け取ることができます。

教育ローンデメリット

教育ローンのデメリットは次の3点です。

教育ローンのデメリット

  1. 申し込みには審査がある
  2. 金利が奨学金より高い
  3. 借りた翌月から利息がつく

教育ローンは保護者(学生の親など)が借りるため、保護者の返済能力の審査があります。

つくし
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審査条件は国による教育ローンと民間の教育ローンで変わり、民間の教育ローンの方がゆるく審査機関も短い傾向があります。

また金利は奨学金よりも高く、なかでも民間の金融機関からの教育ローンは金利が高く、利息も借りた翌月からかかるため借りる際には将来のライフプランをしっかり考える必要があります。

奨学金の特徴

奨学金は経済的な理由によって進学を諦めてしまわないように学費を援助する制度です。

奨学金で一番有名なのは日本学生支援機構(JASSO)ですが、自治体や民間の財団などからも借りることができます。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の場合、返済が必要な「貸与型奨学金」と返済が必要ない「給与型奨学金」に分けることができます。

つくし
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貸与型の奨学金は学生の本人が借りて社会人になってから返済する必要があります。

奨学金のメリット

奨学金のメリットは次の3点です。

奨学金のメリット

  1. 教育ローンのように返済能力の審査がない
  2. 金利が他のローンと比べて低く設定されている
  3. 返済不要の給与型奨学金や無利子の奨学金の制度もある

奨学金は学生本人が借りる制度の為、返済能力の審査はありません。

貸与型奨学金では金利により、借りた総額よりも多くの金額を返済しなければいけませんが、金利は他のローンよりも低く設定されています。

ただし返済不要の給与型奨学金や無利子の奨学金の制度を利用すれば、負担を減らすことができます。

奨学金のデメリット

奨学金のデメリットは次の点です。

奨学金のデメリット

  1. 給与型奨学金や無利子型奨学金には条件がある
  2. 貸与型奨学金の返済は長期間に及ぶ

給与型奨学金や無利子奨学金を受けるには「世帯年収・所得〇万円以下」や「全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上」など条件を満たす必要があります。

また、貸与型奨学金の返済は貸与終了月の翌月から数えて7カ月後から始まります
ほとんどの人は4月から社会人になると思いますが、その場合には10月から始まります。

日本学生支援機構(JASSO)では返還シミュレーションをすることができるので、利用してみましょう。
↓↓↓

参考:奨学金貸与・返還シミュレーション(リンク先:JASSOホームページ)

私は利子がある第二種奨学金を借りていました。

その経験からメリットとデメリットについて詳しく下記の記事に書きました。

興味のある方は参考にしてください。
↓↓↓

奨学金を借りるメリットとデメリット-奨学金を借りた経験から伝えたいこと

教育ローンと奨学金どっちを選ぶ?

教育ローンと奨学金のメリットとデメリットを確認しましたが、教育ローン・奨学金それぞれのおすすめの人は次の通りです。

あくまでも一例ですが、参考にしてください。

場合によっては教育ローンと奨学金の両方を受けることも考えてみましょう。

教育ローンがおすすめな人
  1. 入学金など進学前のお金が必要な人
  2. なりべく早くまとまった金額を確保したい人
  3. 子供に経済的な負担をかけたくない人
奨学金がおすすめな人
  1. 入学後の学費に当てたい人
  2. 家族に経済的負担をかけたくない人
  3. なるべく低金利で借りたい人

私は第二種奨学金を借りましたが、教育ローンではなく奨学金を借りた理由は入会金などは親が準備してくれたこと、自分が望んだ進学をしたかったこと、低金利で借りたかったからです。

また周りの友人も借りている人が多かったのも理由の一つになるかもしれません。

奨学金を借りるのを迷っている人はぜひ下記の記事も参考にしてください。
↓↓↓

奨学金の返済はきつい?返済が終わった経験からこれから借りる人へ伝えたいこと

まとめ

教育費は人生においても大きな支出になります。

教育ローンと奨学金は似てはいますが、それぞれ特徴があります。

後悔のないようにしっかり返済の事も考えて借りるようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。

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